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龍山寺　地蔵王廟　清水巌　慈雲寺　法華寺　啓天宮　台北天后宮　青山宮　金門館

創建年代：1840（道光20）年、或は1865（同治4）年
主神：観音菩薩（その誕生日は2月19日）
宗教：仏教
古跡等級：台北市指定の古跡
所在地：漢口街二段19号、21号、23号
電話：（02）23712442

　　慈雲寺の創建年代には二説ある。李根源の「??寺廟記」の説によれば、漢口街に位置する慈雲寺は、1840（道光20）年に建立されたとされる。一方、清代の『淡水庁志』にはこう記されている。

　　慈雲寺、即慈雲巌、在??街竹巷尾。同治四年林春峰捐建、前後蔬園為香火資、義塾附之。筆者は慈雲寺の創建は1865年だと考えている。これには拠り所としえる文献が存在する。この文献の言う「??街竹巷尾」とは現在の康定路、雅江街一帯で、第四水門付近のことである。後に竹巷尾は火災が頻発、寺が焼失してから現在の場所に移転した。2000年7月11日、台北市政府によって古跡に指定された。

『心経』は冒頭でこう述べている。

　　観自在菩薩、行波般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄。

　　これは観音の法門のうち、大乗・小乗仏教に共通する法則である。よって、観自在菩薩は大慈大悲、及び民衆の苦難を救済する力を有している。これまでの研究によると、中国の観音聖像は、唐朝以前は男性の姿に作られていたが、唐朝以後になると、女性の姿をした観音像が出現する。このことは、大慈大悲観音菩薩は妙荘王の三番目の娘妙英であるという伝説が、唐代より中国の民間に、すでに現れていたことによる。後には、妙荘王の三番目の娘妙善は仙女の生まれ変わりで、一心に仏教の修行に励んだという別の伝説も現れた。こうして、妙英にしろ、妙善にしろ、観音は女体であるという印象が中国の仏教信仰の中に深く刻み込まれたのである。